渡邊自然農園

埼玉県深谷市の川本地区にある農園です。

当農園の理念

きっかけは妻の心の病気です。
集合住宅、騒音などから離れ、住環境を変えたいとの思いから
有機農業の里、埼玉県小川町に引っ越したことです。

地元の人や自然に癒やされながら良くなっていく妻と私は
小川町の有機農家の理念に触れ
お世話になっている私どもと同じように
心にも体にもやさしい野菜をお届けできないか？
というのが当農園です。

一般的なスーパーに並ぶ野菜は
流通のためだけに形がそろうように改良
日持ちがするように皮を厚く
など経済性が優先されている側面があります。

もちろんこれは安定的に野菜を全国に届けるため必要なもので
否定するわけではありません
スーパーに1年中全国から集められた色々な野菜が
安定した値段で並ぶことは、実はすごいことなのです。

しかし、交配種ばかりで農家が自家採種をしなくなった現状や
遺伝子組み換えの問題から目を背けることを
私はしたくはありません。

また、種は寿命というものがあり、
差はありますが数年で発芽しなくなります。

そもそも買ってくれる人がいなければ
栽培する人もいなくなり
先祖から代々受け継がれてきた種の遺伝子が途絶えてしまいます。

当農園が自家採種を通じて、
種の遺伝子の保全につながればと考えています。

農園主の師匠（小川町の有機農家）が長年使用している
アイルクリーンテックさんの
食品工場から出た野菜くずや籾殻を使用して作られた堆肥を使用しています
http://www.i-ll-group.co.jp/ict/

よく日本は農薬を使いすぎだ、という記事を見かけますが
欧米諸国と違い日本は温暖湿潤な気候ですから
害虫や病原菌などが活発で仕方ないこともある側面が
無視されている意見が多いのではと感じます。

農家が農薬を使わず
害虫や病気を放置するとその数ヶ月の収入はゼロ、
しかも種、肥料、資材、すべて無料ではないので赤字です。

頭ごなしに「農薬を使うな」ということは言い換えると
「農家は赤字になっても仕方ない」と強要していると同じです。

あなたが数ヶ月働いた結果、
給料が未払いだったらどうでしょうか？

しかしながら、
真夏のキャベツや真冬のトマトなど
旬を外した栽培をせず
資材や栽培方法や時期を適切に選択すれば
農薬を使わなくても作れることもあります。

簡単でないことは知りつつも、
可能な限り化学合成農薬を使用しない栽培を心がけます。